現実とは少し違う進化を遂げた、パラレル現代の日本社会。 少子化や子どもへの虐待などの社会問題を解決すべく、日本は子作り・子育てを免許制とし、夫婦が「人の親たるにふさわしいか」を国の「扶養資格適性審査」で測ることとした。 審査は「学力・一般教養審査」、「性格資質審査」を経て、家庭に2週間送り込まれる「扶養審査官」との同居による実地審査を、最終審査とした。 『星屑家族』下巻より(幌山あき/KADOKAWA) 扶養審査官である一人の少年が「次の仕事」として送り込まれた夫婦の家庭で告げられたのは、「扶養者失格にして欲しい」という奇特な要望だった… という、ディストピア社会SF。 上下巻でコンパクトな上…