恋人として平穏な日常を送っていたはずの高校生の男女が思わぬ形で性的搾取と遭遇する物語を通じて、多くの人々が「ただの日常」と受け入れてしまう属性への偏見や経済格差が蔓延する社会と、それらがもたらす人間の孤独と苦悩を綴った映画『平坦な戦場で』。 監督・脚本を務めたのは、 “若い女性”という社会に押し付けられる属性に囚われる24歳当時の自己と向き合った『遠上恵未(24)』がぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2020で入選した遠上恵未だ。 (C)2023/遠上恵未 初の長編監督作である本作では、男性自身もまた、性の属性を押し付けられていることに目を向け、人間を孤独へと追い詰める現代の日常をより…