平安時代は、放置死体が特に多かった時代のようです。平安京やその周辺には死体がゴロゴロする場所もあったと伝わります。 なぜ死体をすてるのか?ごく近所にすてる事すらあったようですが、それは心理的に問題はないのか?といった疑問を主に『死者たちの中世』(勝田至)から見ていきたいと思います。 気になる遺棄の例 ①平安京のどこに死体はあるのか ②当時の葬送 ③近くにすてざる得ないわけとは? ④近くに捨ててそれでいいのか?気持ちの方は? 最後に 気になる遺棄の例 ①『今昔物語』(巻29第18話) 芥川の「羅生門」の元ネタとして知られる。平安京・羅城門の上層で、骸骨のゴロゴロする中、老婆が女主人の死体から髪の…