詩人。 1983年、第1回現代詩新人賞受賞。 「詩のボクシング」で優勝、第2代チャンピオンの谷川俊太郎に続き、第3代チャンピオンとなる。主な著作に、『ラッキョウの恩返し』、『アトランティスは水くさい!』、『夜ごとふとる女』、『(お)もろい夫婦』、『ターミナル』、『開運ラジオ』(戯曲集)など。 2004年、『詩七日』で第12回萩原朔太郎賞を受賞。 2005年、『二人乗り』で第27回野間文芸新人賞受賞。
第21回〜第30回野間文芸新人賞の受賞作・候補作の一覧です。 目次 第21回(1999年) 第22回(2000年) 第23回(2001年) 第24回(2002年) 第25回(2003年) 第26回(2004年) 第27回(2005年) 第28回(2006年) 第29回(2007年) 第30回(2008年) 第21回(1999年) 受賞作:『無情の世界』 阿部和重 著 『ラニーニャ』 伊藤比呂美 著 無情の世界 ニッポニアニッポン 阿部和重初期代表作2 (講談社文庫 あ 86-12) 作者:阿部 和重 講談社 Amazon ラニーニャ (岩波現代文庫) 作者:伊藤 比呂美 岩波書店 Amazon…
2005年10月、水声社から刊行されたヤリタミサコの評論集。装幀は四釜裕子。著者は岩見沢氏生まれ、藤富保男らに師事。 目次 1 現代詩を呼吸する 野村喜和夫のノンセンス詩のエッセンス 街の衣のいちまい下の虹は蛇だノンセンスだ 関富士子詩集『女―友達』のおしっこ感覚について 「にがい恋」の語るもの―関富士子『ピクニック』より「あなたが語るわたしの物語」を読む 点火期が点火したもの―杉本真維子『点火期』を読む 聖女説序説―大木潤子『鳩子ひとりがたり』『有性無生殖』をめぐって 平田俊子の今までを紹介しつつ新詩集『詩七日』を読む こわいと名づけてしまうもの―川口晴美の現代性 ラディカルにオリジナリティ…
今日のおやつは、Atelier Petit Calinのハミングバードケーキ。そしてコーヒー。 たくさんのナッツと濃厚なクリームが特徴のアメリカ菓子。ハロウィンらしい装飾もかわいらしい。 特に用事も無かったのだが、天気は良くて明るい土曜日を家で過ごすのももったいないと、自転車を走らせたのだった。 [合本版]ジョン平とぼくと 全4巻 (GA文庫) 作者:大西 科学 SBクリエイティブ Amazon さよならペンギン (ハヤカワ文庫 JA オ 9-1) 作者:大西 科学 早川書房 Amazon この店のハミングバードケーキは昨年も食べた。その時にバナナが使われていることを知った。バナナは好きだが、…
今年1月から始まった「文芸誌を一年間読んでみるチャレンジ」も残すところ3ヶ月となりました! めちゃくちゃあっという間だったよね!? 文芸誌自体を読むのに1ヶ月かかって、読み終わったと思ったらもう次が出ていているから、体感として一冊がずっと続いているような気がするとかしないとか。時間感覚をバグらせてくれる文芸誌チャレンジ、今月の見どころをご紹介します! 文學界/(ちょっとだけ)ユリイカ9月号・若輩 今月の特集は「短歌と批評」ということで、すごく売れたっぽい。完売したとか。こんなことなら2冊買っておけばよかったかも。保存用と…… まずは読切小説が三篇。川上弘美『くぐる』はSFだった。主人公が人生で…
平田俊子「ピアノ・サンド」(講談社文庫) ピアノ・サンド (講談社文庫)作者:平田俊子講談社Amazon単行本は2003年12月1日刊。文庫本は2006年11月15日刊。蔵書の再読と言いたいところだが、蔵書ではあるのだが読んだ記憶が全くない。つんどくも確かに多いけど、新刊で買っておいて、しかも、いかにも(タイトルや装丁が)自分が買いそうな本なのに、全く読まないなどということがあるだろうか。買って20年経っていない。いくらなんでも読んだら何かしら記憶に残りそうだがまるっと忘れてしまったのだろうか。「ピアノ・サンド」「ブラック・ジャム」「方南町の空」の三編収録。「方南町の空」はあとがきとなっている…
詩七日 作者:平田 俊子 思潮社 Amazon 詩がユーモアを生み出しているのではない。ユーモアが詩を書いているのだ。本作を読んでまずそう思った。平田には、ユーモアがミューズとして降りてきており、ユーモアがこの作品を書いているのである。ユーモアは神の中では悠長で機知に富み、それでいながらいつも微笑みを浮かべている神であり、鋭い批評精神で生活の中にある面白いことを抉り出してくる。 ユーモアが詩神として平田に降りてきてこの詩集が出来上がった。ユーモアは勤勉とは程遠いが、人が傷つくことには敏感である。人が傷つくような場合にはすぐさま飛んできて、その出来事をユーモアに変えて人が傷つくことを防ぐ。平田は…
今日、判りました、なぜ私が疲れるかが。 私は朝、起きたその時点や、なにか行動を起こした時点で、今日はこれをしようと突然、予定にないことを決めてしまうので疲れるのだと。 今日の天気予報は一日中、曇りで雨の確率は朝、昼、夜と30%でした。 でも、明日は病院に行く日なので風呂に入りました。 そして、「ひょっとこれから晴れてくるかも? この間はズボンに雀のウンチを掛けられたし」と突然、思い立ち洗濯をしました、かなりの量を。 風呂に入った後、洗濯を終え、洗濯物を干し終わった時間は・・・忘れてしまいました。 でも、4時半頃に洗濯物を部屋干しに切り替えましたが7分以上の乾きでまずまずでした。 雨も降らず、風…
今日は朝刊に載っていた「こどもの詩」から日記を始めます。 ちょっと長い詩ですが辛抱して下さい。 東 京 茨城県常陸大宮市・大宮中1年 三村 依愛(えれな) 茨城とは違って どこを歩(ある)っても 人がたくさん 自分がよけないと 人の肩が当たってしまう イライラ 東京はあまり好きじゃない 選者(平田俊子氏)の注意書きにありました。 「歩って」は関東などの方言で「歩いて」という意味だそうです。 私がこの詩を元にして何が言いたいかです。 大阪の信号で人が多い所と言えば、JR大阪駅と阪急の間ではないでしょうか。 JR側から来る大勢の人と、阪急側から来る大勢の人がまともにぶつかります。 そこで、どんくさ…
宇多田ヒカルの、Wait&See〜リスク〜の歌詞 変えられないものを受け入れる力 そして受け入れられないものを 変える力をちょうだいよ は初めて聴いたときとても衝撃を受けたし、今でも聞くたびにいいなと思う。大人になって、神学者ニーバーの言葉 神よ、変えることのできるものを変える勇気を、変えることのできないものを受け入れる冷静さを、その二つを識別する知恵を、私に与えてください を知って、この言葉もとても好き。本の中で久々にこの言葉に会ったので今の自分の変えられるもの、変えられないものを考えてみる。 変えられるもの 変えられないもの 感想 変えられるもの ・自分の体ー今年中に目標数値達成して、自分…
1998年12月、書肆山田から刊行された加藤律子(1973~)の第1詩集。装幀は青山杳。付録栞は平田俊子「匂い立つ人」。第34回現代詩手帖賞受賞。著者は横浜生まれ。 目次 エリゼ 肉と雪 南の人 全部の赤 チキン 川の底 ヴェエル。ナーヴァス。 ベイビーをさがす シャワー室 暴虐の腕 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
昨日の朝刊の18面に載っていた「こどもの詩」です。 ごほうび 埼玉県・鳩山幼稚園年中 青田 岳飛(がくと) せんせい さようなら ぼくは ちょっと おそばをたべてきますから この詩にたいして選者の平田俊子氏は、「幼稚園でがんばったらおそば屋さんにいく約束をしていたそうです」とのこと。 園児へのご褒美が蕎麦。 岳飛君は、何蕎麦を食べるのでしょう? ざる蕎麦はいくら何でも食べないでしょう。 蕎麦を食べる園児、年寄り臭くて面白いです。 最近、気になって見ているテレビドラマがあります。 それはテレビドラマ「季節のない街」です。 ドラマ『季節のない街』公式サイト|Disney+(ディズニープラス)公式 …
2023年7月、思潮社から刊行されたたかとう匡子(1939~)の評論集。装幀は井原靖章、切り絵は井原由美子。著者は神戸市生まれの神戸市在住。 思えば最初のこの「私の女性詩人ノート」に収録した十四人の詩人ノートを書き終えたとき、今まで経験したことのない充実した時間を過ごしたという感じと、私自身たくさんのことを学ばせてもらったこともあって、一冊では最後にしたくない、さらに一女性の視点で私なりに葛藤をつづけたい、この一冊は私にとって通過点に過ぎないという思いが残りました。何かたくさんのものを積み残しているという気持ちも強くありました。 二冊目は同時代詩人論として、戦後からの、私と同じ時間、同じ空気を…
忘れないでおくこと 随筆集 あなたの暮らしを教えてください2 (随筆集 あなたの暮らしを教えてください 2) 作者:町田 康,江國香織,酒井駒子,ヤマザキマリ,保阪正康,潮田登久子,関 容子,鴻巣友季子,片岡義男,小池昌代,近田春夫,斎藤明美,半藤一利,岩政伸治,角田光代,津村記久子,姜 尚美,穂村 弘,木内 昇,三木 卓,ほしよりこ,早坂 暁,佐野眞一,楊 逸,西 加奈子,平田俊子,植松三十里,坂之上洋子,恩田 陸,吉行和子,青木奈緖,赤川次郎,山口 晃,渡辺和子,鈴木みき,三宮麻由子,末盛千枝子,椎名 誠,堀江敏幸,坂井真紀,高畑充希,あべ弘士,ミロコマチコ,伊藤亜紗,阿川佐和子,益田ミリ…
絶賛炎上中の今田耕……もといナウロマンティックの動画、30年前ということを考慮してもあれよく放送されたなぁ。まあ30年経った今あえて燃えさせようとは思わないけど。例えば前々回の水ダウのように、60数年前は気に入らない事に対してテレビでキチガイって言えた時代だし、でもキチガイって言葉は当時からダメだし、でも当時はそこそこ受け入れられたんだろうし、でも当時すでに嫌だった人もいただろうし。常識とか認識って長い年月のうちに変わっていくから白と黒の2色だけでは判定できんよねと。あの動画で笑いのネタになってた事象は正直引くし限りなく黒に近いし周囲の反応やあれを流す判断とかも同様に黒いだけど、じゃあ2024…
昨日は母方の叔父の告別式があったため仕事を休み、千代田線に乗って綾瀬まで行く。 本を持たずに出てきたので、車内ではポッドキャストで博多大吉とカンニング竹山の福岡吉本時代の話を聞く。現在のコンプライアンスではあり得ない話だが、昭和ではなく平成の話だから感覚的にはつい最近のことなんだよな。時代は変わった。 綾瀬といえば“デカダン文庫”という魅力的な古本屋があった街。その店を訪ねた時以来の綾瀬である。この日記を検索してみると2005年4月24日にデカダン文庫を訪れているので、それ以来の綾瀬だと分かる。この日はその後に東武線の五反野駅近くにあった“四季書房”にも寄っている。これらの古本屋は今はもうない…