「行く年」(ゆくとし)を振り返って、 ああ、もう一年が終わるのかと 今年を名残り惜しく感じることを 「年惜しむ」(としおしむ)と言います。 今年もいろいろなことがあったなあ という感慨が込められています。 今年ももう終わってしまうとなると、 たとえ良いことばかりではなかったとしても、 なぜか終わるのが惜しいような、 寂しいような気持ちに捉われてしまいます。 過ぎ去っていく「時」の流れを 最も意識するのが年の終わりなので、 「年惜しむ」(としおしむ)という言葉には 「時」の流れの速さに思いを馳せ、 「時」を惜しむ思いも込められています。 かつては正月が来ると一歳年を取ったので、 自分の年齢を惜し…