知人から電話があり、4月に出版された本について話題になった。私もこの本を読んでいたから、知人との話が弾んだ。知人が話題にしたのは堂場瞬一の『沈黙の終わり』(角川春樹事務所)という上下の長編小説だ。作家デビュー20周年を飾る力作といっていい。以下は知人(A)と私(B)の対話である。 A『沈黙の終わり』を一気に読みましたよ。私は新聞社のことはよく知らないのですが、今もこの本の主人公である、2人のような記者はいるのでしょうかね。 B いると信じます。この本を読んで現役の記者、元記者はどう思うのか、とても興味がありますね。 A Bさんは、元記者ですね。しかもこの本の主人公2人は社会部記者です。Bさんは…