以上、『素晴しき男性』(日活1958:井上梅次)より 『素晴しき男性』(日活1958:井上梅次)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。 素晴しき男性(106分・BD・カラー) 踊り子の陽子(北原)は、夢に見た男性に瓜二つの実業家・土屋秀男(待田)と婚約し、劇団を退団する。しかし陽子が心から愛していたのは、劇団の演出家で秀男の兄の武男(石原)だった。幸運を呼ぶ「水色」を基調とした色彩設計が見事で、土屋家の長女・麗子(月丘)の二重に引き裂かれた自己を表現する場面など、井上によるミュージカルの演出も冴え渡っている。 …