今回は、日本の高度経済成長期のシンボルでもあった「霞が関ビル」から始まり、今や世界中で建ち並ぶ超高層ビルにまつわる興味深いお話をお届けします。 日本の高層ビルといえば、多くの人が今でも1968年に完成した霞が関ビルディングを思い浮かべるのではないでしょうか。147mという当時の圧倒的な高さは、「日本一」の代名詞として記憶に深く刻まれています。また、容積の比喩として「霞が関ビル〇〇杯分」などといった形容があります。(ちなみに1杯で約50万㎥とのこと。)しかし、現在日本で最も高いビルは、2023年に完成した港区の麻布台ヒルズ森JPタワー(325m)。霞が関ビルの倍以上の高さになっています。 なぜこ…