江戸期の日本で使われた中型の廻船。船首が太い一本水押(みよし)であり、他の廻船と比べて凌波性に優れたといわれる。17世紀後半から帆走船化等がはかられた結果、少ない水主で運用できるようになった。18世紀には大型化し、江戸期日本の海運における主要な廻船となった。 べザイの語源 弁才船の特徴 大型化 参考文献 べザイの語源 宝暦十一年(1761)に大坂の船大工である金沢兼光が著した『和漢船用集』には、弁才船について以下のように記されている。 ヘサイ 字未考。ヘサ濁音也。つねの荷船なり。これを今、ヘサイつくりといふ。 「べザイ」に対して「字未考」として「弁才」の文字をあてていないことから、少なくとも宝…