剣持麗子のワンナイト推理 作者:新川帆立 宝島社 Amazon 「剣持麗子」シリーズの第三弾。 やっぱり、「いい人」じゃん、と思う。 そして、故村山弁護士の業務を引き継いだり、 クライアントの犬の面倒をみたり、 また、別の件で、クライアントの家の床下に もぐりこまされたり、と、 一体、何やってんの、結構、お人好しなんだ、とも思う。 ま、大山淳子さんが描くところの、猫弁ほどのお人好しではないが。 だが、そういう受け取り方は、間違っているというか、 剣持に失礼なのか。 作品の中で剣持も言う。 「他人に何が分かるというのだ」と。 人間は、そもそも多面なのだ。 善いことをしながら、悪いことをする。 そ…