2016年10月26日第1刷発行 帯封「史上最も高貴や離婚劇。自由をめざして女は戦い、男はさまよう。ラストエンペラー・溥儀と二人の女。時代の波に吞み込まれた男女の悲劇と早大な歴史の転換点を描く、新たなる傑作誕生!」「家族とは何か。自由とは何か。清朝最後の皇帝・溥儀は、紫禁城を追われながらも、王朝再興を夢見ていた。イギリス亡命を望む正妃と、私情初めて中華皇帝との離婚に挑んだ側妃とともに、溥儀は日本の庇護下におかれ、北京から天津へ。そして、父・張作霖の力を継いだ張学良は失意のままヨーロッパへ。二人の天子は塵をかぶって逃げ惑う。」 序章 日本軍に対し不抵抗の姿勢を崩さなかった蒋介石だったが、張学良は…