こんにちは。今回は、川崎市宮前区にある『影向寺(ようごうじ)』の参拝録です。寺史などの文献が少ない為、創建当初の状況が不明な部分もあるようですが、近年の発掘調査の結果、創建年代は、7世紀後半にまで遡る事が明らかになった川崎市を代表する古刹です。 中原街道を逸れて、住宅街の坂道を上った高台にあります。『影向寺』は、山号 威徳山、天台宗のお寺。御本尊は薬師如来です。縁起によると、天平11年(739年)、光明皇后が眼病を患った時、聖武天皇の夢の中にひとりの僧が現れ、「武蔵の国橘樹郡橘郷に不思議な霊石がある場所があり、そこに薬師如来を安置すれば、皇后の眼病が治癒する」と言い、早速、行基を遣わし祈願した…