★影好き人間としては読まざるを得ないだろう。 本のタイトルになっている「影に対して」は、昨年発見された未発表の小説。他、既に発表されているものと合わせた短編集だ。 遠藤周作さんの信仰と作品には、育った家庭環境と母親との関係が大きく影響しているそうだが、私は読んだことがなく(すみません)、サブタイトルの”母をめぐる物語“…には無関心のまま読んだ。 ★実はタイトルに惹かれたのではなく、きっかけは友達だった。 あることを思い巡らしていた私は、 教会は肝心なことには答えてくれない、どこか綺麗事だ、 と言ったのだった。 決して良いとは言えないこと、 正しさとは真反対かもしれないこと、がある。 でも、それ…