後宮の涙

41話 敵の反撃 42話 反乱軍との戦い 43話 悲しき別れ ＜あらすじ＞ 宮中で製造する絹・陸絹の製造販売を軌道に乗せた陸偵は従三品の昭儀に昇進し織染署を任されると同時に、斉で唯一女官として朝議に参加することも許された。 そんな中、高演が血を吐いて倒れてしまう。今後の政について皇后が重臣たちと相談していると、皇太后が兵を率いて宮中に乗り込み皇后、陸偵、長公主を拘束。武力で重臣たちを脅迫して簒奪を謀った。また戦場の高湛と沈嘉彦も婁家の裏切りで危機に負いやられていたが何とか逃げていた。 皇太后と共に現れた沈碧は陸偵を鞭打って復讐していた。皇太后は陸偵から磁器と絹の販売権を取り上げるため陸偵の秘押…

35話 出生の秘密 36話 全面対決 37話 卑劣な罠 ＜あらすじ＞ 本当の父親を捜しをしたい陸偵と適当な身分の者を父親代わりにして早く婚礼を挙げたい高湛は気持ちのすれ違いから喧嘩別れしてしまう。 落ち込んでいた陸偵は宮中で沈嘉彦と会い、彼も沈家の養子で思い悩んだ時期があったが身分にふさわしく生きようと決め、努力してきたと聞いて立ち直った。その後、高湛に会いに行った陸偵は意固地になったことを謝り、2人は仲直りした。 陸偵のもとに高演から吐谷渾の使者が会いたがっていると言う知らせが届く。会いに行ってみると以前牢で隣同士だったドゥメールが父親についてきていたのだった。久しぶりに会った2人は楽しく語…

32話 絶望の淵 33話 再生への道 34話 父の敵討ち ＜あらすじ＞ 一向に良くならない右手に不安を感じつつ過ごしていた陸偵のもとの沈嘉彦から文が届く。鉱山事件の真相が分かったので宮外の茶屋で会いたいとのことだった。また沈嘉彦にも陸偵から鉱山事件の真相の件で鉱山で会いたいと言う手紙が届く。どちらも沈嘉敏の仕業だった。 茶屋に出向いた陸偵を待っていたのは沈嘉敏で、鉱山事件が青鏡殿の宮女だった柳絮の叔父の仕業だったという話をすると治らない不自由な手で殿下の周りをうろつくなと言って、二刻ほど陸偵を茶屋に閉じ込めた。 一方、皇宮では長公主と簫貴妃が共謀し、簫貴妃が高演を外に連れ出しているうちに長公主…

２９話 結婚の約束 ３０話 絶体絶命 ３１話 消えかかる命 ＜あらすじ＞ 高湛と沈嘉敏の結婚が破談になったことを知った沈碧は婁尚侍と陸偵を陥れる策を講じる。憤慨している沈嘉敏を焚きつけて、陸偵が辱めを受けて高湛に嫁げないようにしようとしていた。 高湛は舅殿の3回忌が明けたら結婚しようと陸偵に伝え、2人の仲が明らかになることで今後陰謀がさらに増えるだろうから気をつけるよう伝える。陸偵は結婚は嬉しいけれど側室は持たないでほしいと高湛に頼み、高湛は考えてみると返事をした。 陸偵は官窯の契約のため、元禄と丹嬢と一緒に町へ出た。契約がうまくいったので元禄と丹嬢はお菓子を買いに行き、陸偵は父親の位牌がある…

２３話 すれ違う心 ２４話 交錯する想い ２５話 新たなる決意 ＜あらすじ＞ 喧嘩して飛び出した陸偵を追った高湛だったが、引き留めようとしたはずみで袖に入れていた白磁の虎を落として割ってしまう。割れた白磁を見た陸偵は怒りと悲しみを募らせ、高湛は今は仕方がないと青鏡殿を後にした。 簫貴妃が陸偵に嫌がらせをしていることに気が付いた高湛は簫貴妃を呼び出し陸偵にかまうなと言うが、簫貴妃は相変わらず高湛は自分のことが好きなのだと言い張り、そのために自分も高演の妃たちも避妊させて子供ができないようにしているから体の弱い高演が死ねば帝位は高湛のものと言い、高湛は簫貴妃のおぞましさに思わず平手打ちをし、自分の…

１８話 不条理な苦難 １９話 事件の謎 ２０話 新たな挑戦 ２１話 忍び寄る陰謀 ２２話 挫折と焦燥 ＜あらすじ＞ 長公主は高湛の妃候補として沈嘉敏を皇太后に紹介する。皇太后は少しおだてると張氏にる愚かな娘であり、沈家は名門ではあるが宮廷での権力はないため高湛の相手に丁度いいと長公主を後押しする。 沈嘉敏が陸偵の上司として司宝司に配属されるが、何の知識もないのに我儘勝手に振舞い司宝司では仕事にならず、陸偵も宮女たちもうんざりする。そんな皇太后が貴人に贈った漆盆の漆がはがれ、沈嘉敏のせいであることが発覚して沈嘉敏は厳しく叱責された。 高湛は身分を黙っていたことを謝るため陸偵の元を訪れるが、その際…

１６話 重すぎる真実 １７話 初めての嫉妬 ＜あらすじ＞ 体が回復した陸偵は自分がいる場所が長広王の寝殿である修文殿であることに気づき、困惑して外に出ると王尚儀と出くわす。王尚儀は慇懃丁寧な態度で陸偵を助けたのは長広王だと告げる。高展が長広王であるはずがないと思いながら修文殿に戻ろうとした陸偵は高湛と再会し、何者かと問うと宮女たちが長広王殿下と跪いたことで高展は長広王だったと悟り、跪いて臣下としての令を取った。 高湛は陸偵を部屋に連れていき、皇太后に狙われていたから巻き込みたくなくて言わなかった謝罪するが、陸偵は人を騙して弄んだのかと怒り所詮身分が違うと拒否した。高展は気持ちは本物だし諦めない…