「わが子よ、わたしがあなたを人間として人間の世界に遣わすのは、罪の贖い、罪の償いのためなのだ」 「わたしはどんな役割を果たすのですか」 「まあ、あわてるな。わたしはわたしの民を選び、彼らに救いの神として現れることはあなたに話した。彼らには掟を与え、この掟を通して彼らを祝福することも話した。しかし彼らが掟に背いたとき、彼らは罪を犯したことになる」 「あなたは罪を犯した者たちを喜ぶことはできませんし、罪を犯した者を祝福することはできませんね」 「そうなのだ。罪を犯した者たちが心を入れかえ、わたしに従うことを表明すればよいのだが。それは口先だけではなく、真心から出たものでなければならない。そこで私は…