はじめに 投資の世界でも人生においても、最も難しいのは「出口戦略(エグジット)」ではないでしょうか。 最近、世界を代表する二人のリーダーが、実に対照的な「引き際」を見せました。一人は、世界中の投資家から惜しまれつつ「完璧な退場」を演じたバークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット氏。もう一人は、90歳にしてなおキヤノンの実権を握り続け、市場から「老害」の疑義を突きつけられている御手洗冨士夫氏。 今回は、この二人の足跡を辿りつつ、人間にとっての「晩節」のあり方を考えてみたいと思います。 1. 「投資の賢者」バフェット氏が示した、愛される引き際 2025年末、95歳となったウォーレン・バフェッ…