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御装束をもやつれたる狩の御衣をたてまつり、

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夕顔の女人の元に 顔を隠し変装をして通う源氏【源氏物語 40 第4帖 夕顔 6】御装束をもやつれたる狩の御衣をたてまつり、さまを変へ、顔をもほの見せたまはず、夜深きほどに、人をしづめて出で入りなどしたまへば‥

「たしかにその車をぞ見まし」 とのたまひて、 「もし、かのあはれに忘れざりし人にや」と、 思ほしよるも、 いと知らまほしげなる御気色を見て、 「私の懸想もいとよくしおきて、 案内も残るところなく見たまへおきながら、 ただ、我れどちと知らせて、 物など言ふ若きおもとのはべるを、 そらおぼれしてなむ、隠れまかり歩く。 いとよく隠したりと思ひて、 小さき子どもなどのはべるが言誤りしつべきも、 言ひ紛らはして、 また人なきさまを強ひてつくりはべる」 など、語りて笑ふ。 「尼君の訪ひにものせむついでに、かいま見せさせよ」 とのたまひけり。 かりにても、宿れる住ひのほどを思ふに、 「これこそ、かの人の定め…

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