はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と八 「ニンポウ アヤシサヲ サワヤカサデ ガクレ!」 ♪みじ~んがっくれっだ か~えんのじゅつだ わる~いや~つらを や~っつ~けろっ ふじまる~ ふじまる~ しょ~ねん に、ん、じゃ~ な、な、な、なに!? 唐突に、またまた声高らかに歌い始めたAくん。このパターン、もう充分に慣れているはずなのに、不覚にも、毎度毎度驚かされてしまう。ま、幸い、街の居酒屋ではないので周りを気にする必要がない分、いつものハラハラ感はないが。 「僕たちを煙(ケム)に巻く忍法みたいなもんだよな」 ん? 「つまり、真面目に真正面から政策論争、なんてことは、まず、しないってこと。と…