■もう数週間前のこと、日本学術会議が、会員選考の経路をより透明化することを中心とした改革案を出した、という新聞記事を読みました。いまさらという気もするが、外部からは分かりにくい会員選考の手順が透明化されるというなら、一歩前進と言うべきかもしれません。 ところで私も、昨年1月、『表現の自由と学問の自由:日本学術会議問題の背景』(寄川条路編、社会評論社、2021)というブックレットに「学問の自由と民主主義のための現象学」と題する論考を寄せたことは、このブログにも書きました。ブログ記事はこのリンク先で読めるのでご参考までに。 拙論「学問の自由と民主主義の‥‥」は学術会議問題が起こるかなり前に書いたの…