心疾患は、死因統計上第2位です。 心機能の低下による予期しない死亡のことを、医学用語では突然死(SCD)といいます。最初の症状発現から1時間以内に死亡します。欧州および北米では、年間に死亡者1,000人あたり50~100人の割合で突然死が起こっています。ドイツでは、毎年およそ65,000人が突然死しており、全心血管死亡の20%を占めています。特にリスクが高いのはアスリートであり、突然死を起こす可能性は全人口の2~4倍です。その一方で、スポーツは死亡率上昇の原因ではないとされています。むしろ発見されていない循環器系の基礎疾患があることが主な原因であり、アスリートは運動中に過度の負荷がかかり、急性…