心霊探偵八雲シリーズ外伝。講談社文庫で出るって、かなり珍しいのでは?スピン オフ的な作品だからかな。一応文庫書き下ろし作品らしい。 八雲が高校生の時に出会った、共感覚を持つ同級生の琢海が語り手となっています。 サウンドカラー共感覚という特殊な能力を持つ琢海は、交通事故で両親を失い、自身 も腕を骨折した時に病院で出会った、青い声の少女のことが忘れられなかった。 一年後、高校に入学した琢海は、偶然その青い声の少女と再会する。少女は美術部 の三年生だという。明るい彼女との再会に喜ぶ琢海だったが、ある日早朝の美術室で 顧問の先生が死体となって発見される。発見したのは琢海だった。しかも、琢海は、 死体を…