ゆうしにはおしえてやるよ 内緒だからな? 最近やったドラマの話だったか何だったか、流れは良く思い出せない。よく喋る岳人の話題はどんどん変わっていくから。こちらは声を聞きながら相槌を打ってやる そう、もしかしたら岳人の友人の誰かに彼氏が出来たとかそういう話だったかもしれないくだらない悪戯が成功したとかの話だったかもしれない 教室に差し込む夕日が綺麗で、中々お互い帰ろうといえずいつまでも窓の外をチラチラと見ながら喋っていた。 ふと、沈黙が落ち岳人と夕日の両方にあった意識を、前の席に座る岳人だけに合わせるとうつむいて考え込むように眉を寄せていた 「どないしたん?」 「......」 いつも騒々しいく…