本日、2022年12月1日に、新紀元社より「新編 怪奇幻想の文学2 吸血鬼」という吸血鬼アンソロジーが発売されましたので、その宣伝を。今年は5月に「吸血鬼ラスヴァン」、6月には東雅夫編「吸血鬼文学名作選」(いずれも東京創元社)と、今年は吸血鬼イヤーともいうべきほど、吸血鬼アンソロジーが発売される年であり、その最後が本日発売されました。 その中で個人的に一番注目していたのが、カール・アドルフ・フォン・ヴァクスマンの1844年の「謎の男」でした。これはずっと作者不詳として紹介され続けてきた作品であり、ハヤカワ文庫から1980年に発売された「ドラキュラのライヴァルたち」に収録された際も、当然作者不詳…