マメに読んでますが積み本がまあ減らないこと。 「恐い食べ物」松原タニシ(二見書房) 初読。前著「恐い間取り3」は事故物件とそれにまつわる人の生死のルポとしてひとつ筋が通っておりズシリと読み応えがありました。そこから毛色が変わって食にまつわる怖い話、不思議な話をあつめた本書。しかしさすがにそのテーマで数を集めるのは苦しかったと思われ、恐怖度はいまひとつ…と思いきや、巻末にて著者は思い切った行動に出ております。怖いかどうかはさておき、タニシは一体どこに向かっているのか。自らの心身を実験台にするのがこの人のオカルトに対する姿勢で今回もそれを貫いていますが、もうこれは最終的にタニシ本人が霊になってしま…