武井宏之のマンガ『シャーマンキング』の一エピソードの副題、および劇中詩。同エピソードを元にした初音ミクオリジナル曲と、声優の林原めぐみによる“歌ってみた”動画についても記述する。
原作コミックス19巻と20巻(完全版では15巻と16巻)に収録されている。主人公の麻倉葉が、ヒロインの恐山アンナと出会う前後を描いた過去編である。「恐山」はエピソードの舞台となった青森県に実在する霊山、「ヴォワール」(voir)はフランス語で「会う」という意味である。なお、詩の最後に登場する「オ・ルヴォワール」(au revoir)は、フランス語で「さよなら」を意味する。
原作でも人気のあるエピソードで、アニメ版では制作されていないものの、後にドラマCDが発売された。
「かぴたろう」が2010年3月13日に、ニコニコ動画に投稿した初音ミクオリジナル曲。原作エピソードの劇中詩に曲をつけ、VOCALOID「初音ミク」に歌わせたもの。投稿後、原作者サイドに報告したところ、原作者一同はこうした創作活動を歓迎していること、武井が「もし何かの機会に恐山ル・ヴォワールが映像化されたときには、ぜひエンディングに」とコメントしたことを明かした。
「恐山アンナ」というユーザーが2011年10月21日に、ニコニコ動画に投稿した、上記曲の“歌ってみた”動画。2011年9月26日に、マンガ『シャーマンキング』の新しい読み切りシリーズが『ジャンプ改』vol.5にて復活することを受け、「シャーマンキング復活によせて歌ってみた(アンナ) 」という投稿者コメントのみを添えて投稿された。
視聴者からは、歌い手の声から「アニメで『恐山アンナ』を演じた、声優の林原めぐみが歌っているのではないか」という声が上がる。「歌声」以外の根拠として、『シャーマンキング』に楽曲を提供していた作曲家のたかはしごうが自身のTwitterで言及したこと、動画のイラストが原作者の武井の絵柄によく似ていたことなどが挙げられる。
2011年11月8日、『ジャンプ改』にて、本動画の歌い手が林原であること、イラストが武井によるものであることが発表された。
【恐山アンナ】恐山ル・ヴォワールを歌ってみた【マンキン復活】 - ニコニコ動画
無意識に発動する読心術に苛まれ鬼を生み出してしまう少女を解放する話。 出雲の名門麻倉家に生まれた葉は、双子の兄に転生してきた陰陽師ハオと戦う運命にあった。 それ故、嫁には高い霊力の持ち主が求められておりイタコのアンナがその候補の一人となる。 だがアンナは霊障により重い過去を背負っており排他的な人格が形成されていた。 頑なに心を閉ざす少女を、霊能による孤独を「ユルさ」で乗り越えて来た少年が救う。 人間の社会集団に排斥されてきた葉とアンナが心を交わしていく過程がグッとくる。 恐山ル・ヴォワール un1 社会集団からの排除による孤独とその解消 出雲の名門霊媒師一族の家系に生まれた麻倉葉。10歳の冬休…