1945年8月の日本の敗戦から78年がたちました。70年、80年、あるいは100年といった切りの良さという意味では、節目ではありません。しかし、時間の比較の軸を少しずらして眺めてみると、日本の現代史の中で極めて大きな節目の時期を過ごしているように思えてなりません。 1868年の明治維新から敗戦まで77年でした。戊辰戦争の内戦とともに近代国家の道を歩み始めた日本は、やがて外征の戦争に明け暮れていき、最後はアジア各地におびただしい犠牲を生み、日本国内も主要都市が焦土と化して国家は破たんしました。 戦後は日本国憲法のもとで、日本の軍事組織が他国のだれかを殺害することなく、同じ長さの、曲がりなりにも「…