何があってもおかしくない エリザベス・ストラウト 小川高義訳 早川書房 図書館本 『私の名前はルーシー・バートン』で、ルーシーと母親の会話の中に断片的に出てきた人々が、たくさん登場する。本作の導入として『ルーシー・バートン』が書かれたのかと思うくらいだった。名前は覚えていなくても、「この人知ってる!」と思い当たる。キャラクターが印象的だったのだろう、確かめたくて『ルーシー・バートン』(電子書籍)を読み返してみたり人名を検索してみたりで、少し忙しい読書になったので再読したいと思う。 ルーシーの生まれ故郷である、アメリカ中西部のアムギャッシュという田舎町が主な舞台。何もないような貧しい土地で今も暮…