国語科教育における大きな目標は二つある。 一つは、伝達コミュニケーション能力の育成である。正確さや豊かさを基準に自分の考えを表現し、他者の考えを理解する。それは文字言語能力でもあるし音声言語能力でもある。 しかし今回はもう一つの方、言語による認識力と思考力の育成について考えていきたい。 具体的に考えてみると、例えば「説明力」はおそらく論理的な認識と思考のプロセスのバリエーションだろうと思う。 これは、他者に対しては説明する力であるが、自分に対して同様のことを行う場合には理解する方法となる。 また、論理的な情報操作、いわゆる情報力についても、以下のように複数の情報を操作して、新しい認識に至るわけ…