一番自分らしくいられるのは誰もいない時間だったかもしれない。通常のテンションは低いのに、稀に衝動的に上がってしまうのを上手く制御できないから、そういう時に誰かと一緒に居たくなかった。明朗であっても快活ではない、お喋りなのにおとなしそう、よくわからない評価をもらっていた。 居心地の良い場所は若さあっての在留許可。それ以外の付加価値も、ひとつでも失えばすぐ“いなくていい”って言われてしまう。そうして自分が選んだ結末も結びきれずに、免罪符も何もなく、顧みて顧みて苦しくなっている。私はとても好きだったけれど、好きだけじゃだめなんだって。ここではないどこかへ、って、他人に言われるほど、切ない。老いて、衰…