昔話などの類で権力者が大きなうちわであおがれながら食べ物を食べさせてもらっているという描写がある。かつては「そういうもの」として特に疑問を抱くことなく素通りしてきたが、子を持った今、思うことがある。 あれ、赤ちゃんがやってもらうやつじゃない?と。 ものを食べさせてもらうことのみならず、権力者が生活のありとあらゆることを従者にまかせっきりで自分でこなすことがないというあれ、どういうことなのかと考えてみた。 生まれてそう経たない子というものは自分で何もできない。だからこそ身の回りの世話を焼く必要があるわけなのだけれど、物語の権力者は大人であることがほとんどだ。自分のことは自分でできる。でもやらない…