前回は憲法にケチをつけているかのようで、自分で始めておきながら、あまり愉快ではないが、まだ続きがある。「健康で文化的な生活」とは何か。この「生活」をプライベート・ライフと取ってしまうと、仕事を終えても、ほんの少し楽しむくらいの権利があればいいというような、狭苦しい解釈に陥りかねないのを危惧する。 これは仕事中も、私生活においても、健康で文化的な要素がなくなるようなことがあってはならないという主張だ。私はそう思う。憲法は理想を語る。何度でも引用するが、前文の最後の最後に、日本国民は「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」と書いてある。当時だけではない。今もそうだ。今は理想に届いて…