ざっくりとした行動自粛とか、オリンピックって海外から人がそもそも移動できないから無理じゃないとほとんどの人が思っていても確定しないまま日が迫っていく感じとか、2020年のいま~2021年の夏までの時間の流れって、きっと50年後の人々から見て「あの時代の人がすべてぼんやりしていたわけではなかっただろうに、頭のいい人もたくさんいただろうに…」と訝しがられることなんじゃないか。ここ数か月、友人と話すとたびたびこういう話になる。戦争中の人々の生活の中にある漠然とした判断疲れって、きっとこういう感じだったのだろうと、そんな流れから本の感想をよく話す。わたしが太宰治の「十二月八日」を読んだとこのブログに書…