櫻井よしこ女史は、 《日本は世界のために役立つことのできる価値観の国で、その力もある》(2024年5月7日付産経新聞) と言う。が、このような考え方が非常に危険な考え方であることは今更(いまさら)言うまでもない。何をもって〈日本は世界のために役立つことのできる価値観の国〉などと言えるのか。このようなことを言うのは、やはり傲慢だろう。 《そのために私たちは価値観を大事にした強くて良い国にならなければいけない。日本らしい国になるために憲法改正をやり抜く第一歩を進めることができるような気がしてきた。一緒にやりましょう》(同) 櫻井女史の言う〈価値観〉とは何か。日本の歴史伝統的価値観か、それとも、自由…