正徳5年6月15日。この朝から夕暮れまで31度。昼前までは気分も良いようで話も度々する。水野から使者でさんがやって来ると長々と話をし、粥を1日に少しずつ3、4度食べる。昼も熱がある。脈も速く、どうしようもなさそうである。小便も時々出る。舌に白滞(白い腫物)ができて話しずらく、食事もしにくいと言う。腹も疼いて切ないと言う。夕暮れ前に恭庵がやって来て診て言うには、何も変わることはないと云々。昨朝の薬は苦いと言って飲まないと言うと、木香が入っているので苦いからと調合し直す。夜になってこの薬を飲み、胸が苦しく、乳の下が痛むようだと言い、2、3度飲んで飲まなかった。夜中に13度。1晩中よく眠れなかった。…