所司代

智源寺の参拝を終えて、宮津市万町にある桜山天満宮を訪れた。 狭い一方通行の道に面した民家の間に鳥居があるので、車で前を通っても見落としそうである。 私も一度通過してしまい、二度目に境内に辿り着いた。 桜山天満宮 桜山天満宮がこの地に勧請された年代は不詳である。 寛永年間（1624～1644年）に宮津藩主京極高広が社殿を再建したそうだ。 参道 この神社に祀られる菅公神像は、元々太閤秀吉が身辺に守護神として持っていたものを、秀吉の側室だった松の丸が、甥の京極高広に送ったものと言われている。 松の丸は、京極高広の父京極高知の妹である。若狭守護武田元明に嫁いだが、秀吉に攻められた元明が自決した後、秀吉…

後水尾天皇 (中公文庫 く 18-2)作者:熊倉 功夫中央公論新社Amazon熊倉功夫『後水尾天皇』*1から； 幕府がその*2手がかりとしたのは上御倉職にあった立入家である。御倉職というのは、長橋局とともに禁裏の経済にかかわる役職で、上下に分かれ、上御倉職に補せられていた立入家の史料によれば、「御下方御賄、肝煎任り来り候」とあって、禁裏からの下賜米など支払い方の経済を管掌する職であった。立入家の仕事が、このように禁裏と外部の接点になるところから、十六世紀の動乱期には、立入家は禁裏と戦国武将との連絡役のような役目もはたしている。とたえば立入宗継*3は禁裏の意をうけて織田信長に上洛をすすめるなど政…

2025年は福島県の会津エリアに行くぞー！ということで。前回は会津と所縁のある大河ドラマ『八重の桜』1～5話について綴りました。 yu1-simplist.hatenablog.com 主人公である山本(新島)八重さんが会津の地で生まれ育ち、世界や日本はその頃どういった情勢だったのかを知ることができました。5話の後半では、ついに桜田門外の変がおきてしまい、会津藩は時代の波に飲み込まれようとしています。 今回は6話～についてネタバレ交えて綴っていきたいと思います。 第6話 会津の決意 第7話 将軍の首 第8話 ままならぬ思い 第9話 八月の動乱 第10話 池田屋事件 よもやま話 第6話 会津の決…

天才は忘れた頃に死んでいる。 ［＃地から１字上げ］（横尾忠則） ＊ 元グラドルの次は、歴史小説でお楽しみいただきましょう。 ［＃地から１字上げ］（高橋美鈴アナウンサー・ＮＨＫクイズモンスター） ＊ 金山トン、出て来なさい。 ［＃地から１字上げ］（籠城選挙大作戦・第三日） ［＃地から１字上げ］（山形県金山町から生配信） ［＃地から１字上げ］（山形県知事選挙２０２５） ＊ 亀井：ところで、玉木。俺にも元グラドルを紹介してくれないか。 玉木：ばかやろう！ ［＃地から１字上げ］（「週刊現代」2024年12月28・2025年1月4日号より） ＊ もっとも、これだけのことをするためには、外交上手の島津家は…

年を跨いでしまいましたが、引き続き私が観た2024年9月ー12月期のドラマの感想を書きます。 雲霧仁左衛門６ NHK総合で日曜日の朝6:10から放送されました。 今回の舞台は京都、将軍上洛のため幕府から送られた大金の一部を、八嶋智人さん演じる京都所司代が横領を企み、原田美枝子さん演じる京都の有力商人である今津屋のおつるが様々な便宜を得ることと引き換えに手を貸すのですが、この横領金を中井貴一さん演じる雲霧仁左衛門とその一党が盗み出すという話でした。 これまでのシリーズと同様に、国村隼人さん演じる火付盗賊改の安倍式部と、今回は寺島進さん京都奉行の高坂が協力して雲霧仁左衛門を捕縛すべく東奔西走するも…

この年の出来事 大坂の社寺の祭礼でにわかが流行 大坂の社寺の祭礼でにわかが流行。「にわか」は「俄」とも「仁輪加」とも書かれる一種の即興芸で、のちの上方喜劇の起源とも。（柏書房「江戸時代２６５年ニュース事典」） 歌舞伎「けいせい天羽衣」初演 歌舞伎「けいせい天羽衣」初演。初代並木正三が初代中村歌右衛門のために書き下した。三間四方の大仕掛けのセリ上げを考案し評判となる。（ちくま文芸文庫「武江年表」） 一月（西暦１７５２年０２月１５日-) 山本静観房好阿「当世下手談義」刊行 山本静観房好阿「当世下手談義」が刊行。評判となり談義本の流行始まる。（柏書房「江戸時代２６５年ニュース事典」） 江戸中村座「女…

こんにちは。なごやんです。 箱根旅行の続き3日目です。 1日目と2日目はこちら。 nagoyan758.hatenablog.com nagoyan758.hatenablog.com nagoyan758.hatenablog.com 今回は2泊3日の素泊まりの旅なので3日目です。 朝風呂にゆっくりつかって11時に出発。 目指すは静岡の清水です。 お目当てはこれ！ そう。マグロ！ 知りませんでしたが日本で消費されるマグロの約半分は清水港で揚がり、水揚げ日本一を誇るんだそうです。 子供が小さいころ清水でマグロを食べておいしかった思い出があり今回も寄ることに。 観光としても有名なのは清水の河岸の…

・ ・ ・ 関連ブログを６つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ ｛東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博｝・ 身分低い弱者であった足軽・雑兵、人足、小者は、マルクス主義の階級闘争史観における搾取される哀れな人民ではなかった。 ・ ・ ・ 戦国時代。渡り足軽や武士らは、味方する大将・戦国大名への忠誠心はなく、領地持ちの武士の身分にも興味がなく、強者に味方してその役得として戦場で乱取り働きをする事であった。そして、敗れれば別の大将や戦国大名に仕官すか、さもなくば元の盗賊に戻って農村を襲撃して殺人と強奪を繰り返した。 それ故に、百姓は落ち武者狩りとして敗れた武将と共に足軽・小者・人足を見つけ次第…