ろうあ者の協力を得て、それぞれの会話やコミュニケーションが成立するように絶えず研究・研修された。 ここには、1960年代後半から1970年代以降全国の手話通訳者の一部でよく言われた「逆通訳=ろうあ者の手話で語ることを通訳すること」や「聞き取り通訳は形ができたが、読み取り通訳は空間活用までしかわかっていない。」などなど、「聞き取り」や「読み取り」と言った「聞こえる人の話を通訳する。」「ろうあ者の手話を通訳する。」とする考えはまったくなかった。 手話通訳者の役割の「崩壊」 だが、「聞き取り」や「読み取り」を対比させ、「聞こえる人の話を通訳する。」 「ろうあ者の手話を通訳する。」とする考えは、次第に…