手足口病は、字のごとく、手と足、それに口に同じようなコメ粒ほどの小さな水泡(水ぶくれ)ができる病気で、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスによる感染が原因である。子どもが罹ると、親に感染することが多い。また、このウイルスには多くの型があり、抗体が共通ではないため何回も感染する。 コクサッキーウイルスが原因であるヘルパンギーナという病気もあり、症状はほぼ同じであるが、水泡が喉(咽頭)にだけできる。原因も症状も似ているので、国によってはひとつの感染症として扱っている。 どちらも発熱を伴うことが多く、水泡ができて大変であるが、比較的軽い病気である。数年ごとに流行し、手足口病とヘルパンギーナが同時に…