紀州公の大名行列は凄かった! 御三家紀州徳川家(55万5千石)の大名行列は、「前駆、前軍、中軍、後軍、+荷駄隊」の軍事編成を組む。内訳は騎馬武者103騎、徒武士1639人、荷駄人足が2337人・・・堂々たる四千人規模だった! 徳川家大名行列、作者「歌川広重」 大名行列。街道筋や宿場に入った時などに、人々に土下座を強いた。行列前を遮るものは、全て排除※されたという。 前駆は「露払い・金紋先箱・先槍」が務める。まず露払いが「したにぃ~!したにぃ~!」と、お馴染みの文言を大音声を発しながら歩く。これは“尾張と紀州家のみの大特権”だった。金紋先箱も、ごく僅かな大名家のみ許された、「控えおろう、この紋所…