麻しんの原因となるウイルスが流行している国からの輸入をきっかけとして、数年ごとに日本のあちこちで麻しんの集団感染が起こることを繰り返してきている。最近では、2018年3月に沖縄県に外国人観光客が入国し、その後に発症したにもかかわらず3日間にわたって県内を観光し、不特定多数の人と接触したため、沖縄県ばかりか、東京都、神奈川県、それに愛知県にも飛び火をして麻しんの大流行となった。 麻しんには治療薬がないので、2回の生ワクチンを接種しておくことが重要である。沖縄で麻しん患者となった人たちはワクチン接種歴のない人が多かった(麻しんは小児の感染症との認識は昔の話で、今では感染歴がなく、ワクチン接種歴もな…