インドがウクライナ戦争で示したスタンス、ロシアとアメリカとの中立的な立場を保持する姿勢。これにはロシアに対してエネルギー資源や軍事技術を依拠しているインドの現状が一因している。 特に、原子力発電や核兵器についてはソ連時代からアメリカには背を向けて、ソ連の技術導入を推進してきた。ネルー首相は1956年にソ連のオブニンスクを見学している。この背景にはアメリカがドイツではなく、日本のヒロシマ・ナガサキに原爆投下し、太平洋で核実験を繰り返した。つまり、ホワイトハウスとWASPたちのレーシズムを明確に読み取ったというアメリカの政治学者の指摘がある。 第二次世界大戦は帝国主義国家の争いであったのと同時に、…