自民党派閥の裏金事件を巡り、政党から政治家個人に支出され、使途を公開する必要がない「政策活動費」の公開案がにわかに浮上している。30年前の政治改革で生まれ、表に出せない金を差配する党幹部の力の源泉になってきた資金。「政治とカネ」問題のたびに批判されながら、存続してきた合法的な抜け穴は、これでなくなるのか。(山田雄之、森本智之) 自民、公明両党が開いた政治資金規正法改正に関する実務者協議=8日、東京・永田町の衆院第2議員会館で ◆使途の公開なし「一般企業では考えられない」 「信頼を回復するために、公開は当然でしょう」。8日午後、JR新橋駅前で、団体職員の男性(78)に政策活動費の公開について尋ね…