政倫審開催へ 国会の存在意義を示せ(2024年2月27日『山形新聞』-「社説」) 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る国民の疑念を解消できるのか。国会の権威がかかっている。その重大さを自覚し、資金が還流された議員は審査に臨まなくてはならない。 衆院は裏金事件に関わる政治的、道義的責任を明らかにするため与野党が政治倫理審査会を開くことで大筋合意した。2018年から5年間で、政治資金収支報告書に総額約5億8千万円の不記載が判明している。政倫審の開催は当然だ。 だが、公開の在り方を巡って議論が対立。与党は「全面非公開」とした従来の方針から譲歩し、国会議員の傍聴に限り容認する案を提示したが、野…