東京・上野の国立西洋美術館で3月、企画展の出品作家らが、同館オフィシャルパートナーの川崎重工に対する抗議行動を行った。攻撃用ドローンの導入を計画する防衛省が、候補機としてイスラエル製を選定。川重がその輸入代理店になっているからだ。日本で美術家が美術館スポンサーに直接抗議するのは異例だという。ガザ侵攻に国際的な非難が強まる中、イスラエル製を選んだ政府の判断は、理解が得られるだろうか。(森本智之) ◆防衛省が選んだ「攻撃用ドローン」をつくるイスラエル 「私は美術家として直接展覧会に参加する立場にあり、本当にそれでよいのか、声を上げなければいけないのではないかと思った」。抗議した一人、美術家の飯山由…