ベルリンの壁が崩壊した『歴史の終わり』からすでに四半世紀が経過しました。 しかし、政治の現状をみるにつけこれが歴史に勝利した自由民主主義のあるべき姿なのかと嘆息せざるをえません。第二次大戦後、戦勝国アメリカは自由と民主主義という政治理念を高らかに掲げ自由世界を主導してきました。敗戦後の日本も新憲法の精神にもとづき平和と個人の尊厳という政治理念を確立してきました。 ところがトランプが大統領になるとアメリカはデイール(取引)なるご託宣のもと、自由と民主主義の伝道師から一夜にして排他的で保守的なエゴイストに変身してしまいました。 日本では3.11と福島原発の被災を放置したまま安倍首相は地球儀を俯瞰す…