横浜そごう美術館の「面構え 片岡球子展」。 今まで片岡球子の「富士」ばかり見てきたのだが、「面構」(つらがまえ)シリーズをみて、この画家のことをさらに知って、収穫があった。 103歳という長寿が有名だが、「ライフワーク」を意識した61歳(1966年)から99歳(2004年)まで、38年間、「足利尊氏」から「鍬形萬斎」まで、毎年一作づつ「面構」シリーズを描き続けたのである。その前に描いたものも含めて、作品数は44点を数えた。 また、同じころから、「富士」に本格的に取り組んでいる。還暦を過ぎて、残りの人生を見据えて、「面構」と「富士」をテーマとしたのである。 「足利尊氏」。「徳川家康」。「日蓮」。…