WWⅡ後ずっと米国はイスラエルの同盟国であり、最大の後ろ盾だった。イスラエルへの制裁などが国連安保理で決議されるのを、なんども拒否権を使って阻止してきたし、莫大な軍事援助も続けている。その背景には、在米ユダヤ系団体の強力なロビーイング能力がある。かの団体の影響力は政界だけでなく、産業界や学会にも広がっている。大学も、ユダヤ系団体の意向には逆らえないのだ。 しかしガザ紛争が長期化して、パレスチナの人たちの悲惨な状況が伝えられるようになって、特に若い世代の米国人に「反イスラエル、親パレスチナ」の感情が高まってきた。全米の大学で、イスラエルへの援助を続けるバイデン政権への批判が高まり、抗議デモも大規…