真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 💭ポイント 濡れた庭におがくずを敷く機転は賞賛されたが、故実(正式な作法)では乾いた砂が正式。その場しのぎの才覚と、正しい伝統知識の違いを説く。 『徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース 🌙現代語対訳 鎌倉幕府の将軍であった宗尊親王の屋敷で、蹴鞠が催された時、 鎌倉かまくら中書王ちゅうしょおうにて、御お鞠まりありけるに、 雨が降った後で、まだ庭が乾いていなかったので、 雨あめ降ふりて後のち、いまだ庭にわの乾かわ…