教頭はやり甲斐のある仕事だが、校長はもっとやり甲斐がある。若い頃から思い描いてきた学校経営にほとんど制約なく取り組めるのである。 校長は実務者ではないので一人ではどうにもならないが、教職員の賛同協力を得て学校を経営していけば学校は劇的に変わる。赴任した頃の評判は芳しくなかったが、2年目が終わる頃には来校者(特に業者)に市内で一番いい学校、温もりを感じるとまで言われるようになった。 学校がいい状態で新校長に後事を託せるのは幸せなことである。以下のような引継をして学校を去ったが、演述書に記載しなかったこと(学校評議員の選任、保健室の利用、宿泊学習や修学旅行、合唱コンクール、防犯ステッカー、通信票、…