政治と行政には「やりっ放し」から「結果を出す」政策へ転換を進めていただきたいですが、そのように期待するだけでは、文科省の「通知行政」による教育委員会と学校現場への丸投げとあまり変わりませ。なかでも文科省の官僚一人ひとりは、少なくとも私が直接話した人々は全員極めて優秀で公のために献身する志をお持ちのようですが、長時間労働と過剰なストレスで心身共に疲弊しているように見えます。自分以外の個人や組織に任せきった上で課題の列挙に終始しても、子どもたちの可能性を具現化するという結果には繋がりそうにありません。この社会を構成する私たち一人ひとりにもできることがあるはずです。(松岡亮二 編『教育論の新常識 格…