大きな公園の横を車で通りかかった。 桜の木が何本もあり、数日前迄地元民が連れ立ってお花見を楽しんでいた憩いの公園である。 桜の盛りはあっという間に過ぎ去って、道路上には一面薄紅色の絨毯が。 それが風に吹かれて宙を舞う。 これぞまさしく花吹雪。 ♬咲きほこる花は散るからこそに美しい(前略道の上より) ♬花びらが散った後の桜がとても冷たくされるように…(ささやかなこの人生) 私の脳内を昭和が駆け巡る。 そしてふと浮かんだ一句 ♬来世は桜並木の木の一本(しょうゆだんご) もしも生まれ変わるのならば、次は人間ではなく、この何本も並んで立つ桜の木の一本がいいな…と思った。 一年に一度、数日間のみ人々に見…